003 (The third grade) ページ5
In｢ね、タカギ、ヤブ。今年はどんな子がいると思う?｣
Yb｢さぁな｣
Tk｢イノオくん、俺タカギじゃなくてタカキだからね?｣
In｢ケチケチすんなよ〜｣
なんて会話をしながら呑気に歩いてるけど、俺、祝辞読むんだよな。
生徒会長として、新入生を歓迎しなきゃいけない。
やだな、ヒカルといる時間減るじゃん。
Yb｢そういや、ヒカルは?｣
In｢ん〜? また告白でもされてるんじゃない?｣
Yb｢…いい加減、皆に言いたいんだけど｣
俺のヒカルが告白されてる? なんだよそれ。
ヒカルが恥ずかしいからって、番になってること言ってないのに。
そんなんなら、嫌がってても言っちゃえばよかった。
Tk｢まぁ、ヒカルくんが他の人のヒートに当てられることはないでしょ｣
Yb｢んなのあったら困るから｣
俺とヒカルは、もう番になってんだから。
他の人のヒートに当てられるわけがない。
ヒカルはもう、一生俺のもんだ。
誰にも渡さない、幼い頃から好きだった愛しいヒカル。
Hk｢ごめんっ! 捕まってて…｣
In｢あ、ヒカルだ、もうさぁ、ヤブの機嫌超悪ぃんだけど｣
Yb｢イノオ、余計なこと言うな｣
Hk｢ごめ、ヤブ、怒ってる…?｣
Yb｢なぁ、ヒカル。もう皆に公言してもいいんじゃねぇの?｣
Hk｢へ…?｣
Yb｢もう耐えらんねぇんだけど、ヒカルが他の奴に告られるとか｣
Hk｢っ…、はずいこと言ってんじゃねぇ!｣
そう言ったヒカルは頬を赤く染めながらぷりぷりと怒っている。
そんな顔も、可愛い。俺のヒカル。
Yb｢とりあえず今日、言うから｣
Hk｢今日!?｣
ヒカルの静止を無視して俺は体育館の舞台袖に向かった。
男1｢それでは、本校生徒会長よりお祝いの言葉を述べて頂きます。
ヤブコウタ生徒会長、よろしくお願いします｣
司会の男にそう言われ、俺は壇上に上がった。
Yb｢ただいまご紹介にあずかりました、
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作者名：ぽむジャニ | 作成日時：2019年11月7日 16時
