Strange World ⑥ (ページ24)

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佐久間side

遠くから聞こえたカメラチェックってスタッフさんの声

その瞬間なんか気が抜けちゃって、

倒れるって思ったけど誰かが支えてくれた

あ、涼太だ…阿部ちゃんの声もする…

って頭ではわかってるんだけど

目の前が真っ暗で何も見えなくて怖い

涼太に全体重預けてゆっくり息してみたけど全然良くならない

それどころか気持ち悪さが増してきて

胃の中の物が上がってくる感じがした

佐「涼太…ごめ、トイレ…っ」

って慌てて助け求めて口をしっかり手で覆う

阿「佐久間、袋あるからここに出しちゃお」

宮「今俺たちしかいないから心配しないで」

佐「…ん、やだ、…っおぇ」

宮「ごめんね、手離そうか」

後はもうされるがままで

朝薬飲むために食べたご飯も全部出た気がする

頑張って薬飲んだけど意味なくなっちゃったかな

佐「…ごめんこんなとこ見せて、撮影、やろ？」

お腹痛いけど吐き気がだいぶ収まって

そういえば仕事終わってなかったよなって

頭まわるぐらいまでには回復してきた