君を思えば思う程【青】 (ページ6)

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side 章大

安「ほな、お疲れさま～っ」

錦「あ、章ちゃん」

レコーディング終わって

せっせと支度して帰ろうとした僕を亮が呼んだ

安「亮、どないしたーん？」

錦「今日話したいことあんねん、うち来おへん？」

安「おぉ、ええよ～」

錦「ありがとう！いま用意してくるから待っとって」

安「はいはーい」

・

亮のマネージャーの車に一緒に乗って、

めっちゃデカいマンションの前に着いた

亮「ここやで、ほな行こや」

安「おん」

あれ

女の子が倒れてる…？？

あららら、ヒール折れたんやな

安「亮、ちょっと…」

亮「え、どないしたん姉ちゃん」

『あ、ちょっと靴折れちゃって…』

安「血出てるやんか、これ使い？」

『すみませ、ありがとうございます』

彼女の足には転んだ時に出来た痛そうな擦り傷

思ったより傷口が深かって、

出てくる血を持ってたハンカチで抑えた

亮「家どこなん、送ってくで？」

『えっと、ここの隣のマンション…808号室です』

亮「わかった。章ちゃん、そっち支えて」

安「おん。僕の肩に手回して。…立てれる？」

『あ、大丈夫です。立てます』

彼女を支えながらエレベーターに乗りこむ

にしても、

この子俺らんこと気づかへんのかな……？