君を思えば思う程【青】 (ページ22)

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side すばる

Aちゃんはヤスが好きなんやって

嫌でも思い知らされた

Aちゃんの言葉や態度、視線

俺の言葉に対して返ってくるその全てが

俺やなくてヤスに向けられとる感じがする

渋「向き合ってあげてや、ヤスと」

『……でも』

渋「Aちゃんはほんまのあいつのこと全然分かってへんよ、避けてたら一生分かれへんし」

ヤスが本気やってこと

Aちゃんは知らんから

渋「まずはヤスのこと、もっと知ろうとしてや？避けるか避けないかはそれからやで」

『…渋谷さんが言うなら』

渋「なんかあったらあかんから、携帯貸し」

AちゃんのLINEに俺ら全員を登録する

渋「あとで一応全員にメッセージ送っときや」

『ありがとう、ございます…』

渋「ちょうど着いたわ。ほな、またな？」

Aちゃんの姿が見えなくなった瞬間

俺はマネージャーにはよ出発するよう頼んだ

ここにおったら、

俺はたぶん彼女を追いかける

ヤス、ごめんな

俺もAちゃんのこと気になるわ _____