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声の主はすぐ分かった
『……渋谷、さん？』
渋「お、せーかい。よう分かったな」
そりゃあもう毎日のように声聞いてるし
わからんはずないやん
渋「すまん、裏に書いてあった番号登録した」
『え、あ、はい…』
渋「なんや、えらい反応薄いやん？」
『や、渋谷さんから電話くるなんて思わへんから…』
渋「んー、俺もなんでかけてるか不思議やわ」
どうしてやろ
渋谷さんとやったら普通に話せてる自分がいる
渋「ヤスのこと、フったん？」
『なっ、告白されてもないですよ！』
渋「せやけど、もう関わらへんて言ったんやろ？」
『……それは、』
渋「ちゃんと理由言わんと、ヤスが可哀想ちゃう？」
そうだけど
安田くんがアイドルやから嫉妬されるのが嫌です
なんて子どもっぽいこと言えるわけない
渋「ほんまに、このまま会わんでええの？」
『……』
渋「……はぁ」
ついに渋谷さんまで呆れさせてもうた…
渋「今日学校終わるの何時や、」
『………はい？』
渋「何時やって、聞いてんのやけど」
『……今日は５限までなので、18時30分です』
渋「分かった、帰らんと待っとき。迎え行く」
『え！？』
渋「なに、嫌なん？」
嫌っていうか、まずいやろ！！！
渋「俺が会いたいんや。それでも拒否るか」
『う…、わかりました』
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作者名：りゅこ | 作成日時：2017年11月22日 0時
