君を思えば思う程【青】 (ページ19)

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そのあとの講義は気が気じゃなかった

テスト全然出来なかったし

当てられたの気づかないで怒られるし

安田くんたちに会ってからもう最悪や今日の自分

シャーペン握りながら頭を抱えるわたしに

真菜がひそひそ、話しかける

真「A、体調悪いんだったら帰んな？」

『……大丈夫やよ、ちょっと頭痛いだけやから』

真菜には話そうと思っても話せへん

それがめっちゃもどかしい

それに

突き放せば突き放すほど

もう2度と会わへんて思うほど

" 安田くんに会いたい "

て気持ちが大きなってるような気さえする

携帯のロック画面も何回も変えようとしたけど

結局あの太陽みたいな安田くんからは離れられへん

『……はぁ、』

やっぱ安田くんのことめっちゃ好きやん、わたし

なんであんな酷いこと一方的に言ってもうたんやろ

ブーｯブーｯブーｯ ____

真「A、電話」

『……ん？』

知らない番号や

真「急用だといけないから、出な」

『うん、ごめん。ありがとう』

隣の空き教室で、画面の緑のボタンを押した

『……もしもし、加藤です』

？「あ、もしもし。Aちゃんで合うてる？」