君を思えば思う程【青】 (ページ14)

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目が覚めたときにはもう19時を回ってた

帰ってきたのは15時くらいだったから、

4時間くらいずっと寝てたんや

『もしかして、夢やったんかな…』

まだほわっとしてる身体を無理やり起こす

いくら探しても、安田くんのハンカチは無い

………やっぱりあれ現実か。

いままで何回か近くで安田くんのこと見たけど

ほんまに、かっこよすぎた、あかん。

しかも名前覚えてくれてて

きっとその場のあれだけど、なにかに誘おうともしてくれてた

安田くんの真意は読めん

だけど、少しの間だけでも会えたのが嬉しくて

名前を呼んでくれたのが嬉しくて

もしかしたらまた会えるかもなんて

少し期待してる自分がいる

もしかしたらまた錦戸くんがやってきて

「章ちゃんが会いたいって言うてる」って

わたしを誘ってくれるかもしれへん

『……はあ、わたしほんとアホや』

しばらくは安田くん見るの控えようかな

きっと、会いたくて堪らんくなるから