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side 隆平





会場が静まり返ったのを見計らって

まっすぐ、彼女の目を見ながら話し出す







丸「いままで、たくさん迷惑かけてごめんな?」


『……ううん』


丸「Aちゃんの気持ち踏みにじったこともあった」







やばい

泣いてるA見て僕も泣きそう






丸「たくさん遠回りして、Aちゃんのこと傷つけてもうて、ほんまにごめん」


『ううん、』


丸「それでも、こんな僕を好きになってくれてありがとう」


『……う、』







泣かんといてや って

Aちゃんの頭撫でたらもっと泣いてもうた






でも、これから一番言いたいこと言うからな?

ちゃんと聞いとって







丸「谷中Aさん」


『……はい』







すぅっと深呼吸








丸「僕と、結婚してください」








Aちゃんの元へ手を差し伸べる



彼女の顔は見えないけど

すすり泣く声だけはめっちゃ聞こえる








『丸ちゃん、』






泣きすぎて鼻声になった彼女の手が

僕の手をぎゅっと握った






『よろしく、お願いします…!』









その手をぐっと引っ張って

彼女のことをきつく抱きしめた








まわりをちらっと見ると

丸ちゃんおめでとう!ってみんな言ってくれてる



もちろん泣いてる子もおったけど







「「 マル!おめでとうー!!! 」」







バクステではメンバーが手振っとって

亮ちゃんなんかめっちゃ泣いてる(笑)









コンサートでプロポーズなんて




アイドルがする事じゃないけど




まあ


僕が最初で最後ってことで、ね?

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作者名:りゅこ | 作成日時:2017年10月5日 23時

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