ひとつ、屋根のしたで。-２-

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開場時間





中で誘導を指示してる坂巻さんを手伝いに行く






開演時間30分前になって、

坂巻さんがこっちに走ってきた









坂「谷中、悪いんだけど外の警備あたってくれるか？」


『あ、はい。了解です』









外は外で人がごった返してて

何人も丸ちゃんのファンがわたしの横を過ぎた




ほんと丸ちゃんのファンて可愛い子多いよね…









「あ、谷中さん。お疲れ様です」


『お疲れ様です。やっぱり、最終日は違った感じがありますね』


「そうですね。みなさん特別な思いがおありでしょうから」








特別な思い……か

みんなもきっと、抱いてるんだろなあ







「15分前です。谷中さん、中入ったほうが…」


『あ、そうですね。ここ、お願いします』


「任せてください。では」


『はい。お疲れ様です』









まさかこの数分の間にあんなことになってるなんて

わたしは思いもしなかった

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