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章大くんの
「行ってくるわあ」
って声が聞こえた気がして目が覚めた
『ん……、章大くん?もう行くの?』
目の前には章大くん…
じゃなくて
丸「章ちゃんならもう行ったで」
『まるちゃん…』
おでこに冷えピタ貼って
髪の毛ボッサボサで
熱のせいで少し顔の赤い
わたしの好きな人
丸「ただいま」
『まるちゃん…、おかえり…っ』
昨日のが夢じゃなくてよかった
目が覚めたらいなくなってるんじゃないかって
そんなこと考えてしまってた
丸「泣かんといてよ…」
『……だって』
丸「ごめん…、泣かせたの2回目やわ」
まるちゃんの匂い
まるちゃんの手
まるちゃんの笑顔
全部…好き
丸「有紀とは終わらせた」
『……え?』
丸「ごめんな。Aちゃんを傷つけてたん、有紀やって知らんで」
『……まるちゃんは悪くない』
丸「僕、許せんかった。僕の好きな人を傷つけたあいつのこと」
まるちゃんの大きなあったかい手が
わたしの顔を両手で包み込んだ
丸「Aちゃんやで…?」
『わたし……?』
丸「おん。……僕の好きな人は、Aちゃん」
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作者名:りゅこ | 作成日時:2017年10月5日 23時