ひとつ、屋根のしたで。-２-

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なんだか寝付けなくて

リビングでひとりうずくまった







思い返せば

わたしが寝付けない時はいつもまるちゃんも寝付けなくて

ふたりでいろんな話をしてた






あの時間はとてつもなく幸せだったのに




いまはなにをしてても楽しくない









村「A」


『ヒナちゃん…』







まだ起きてたのかな


自分のついでにわたしの分の水を注いでくれた







村「有紀のこと、悪かった」


『ヒナちゃんも知ってたんだね』


村「俺だけやない。みんな知っとる」


『……そうだったんだ』


村「元々知ってたんは俺とすばる。大倉はたまたま話聞いてもうて、後の奴らはマキから」


『そう、』









まるちゃんはわたしと有紀さんの関係を知らないみたい




わたし、あの時男か女かも言わなかったしね







でも、いまは全部どうだっていいや ____

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