ひとつ、屋根のしたで。 (ページ39)

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side すばる

はやく仕事終わらへんかな

俺一番はじめに撮影終わったから

あと６人分待たなあかんねん

もう頭ん中Aのことでいっぱいなんやけど

「丸山さん、お願いしまーす」

丸「はいはーい」

マルは昨日からよくわからんし

ヤスはヤスでなんか上の空やし

なんやねん、今日

苛立ち始めたとき、

マキが息切らしながらやって来た

渋「どないしたん」

坂「すばる、丸山は？」

村「いま撮影呼ばれたからあと１時間は帰って来おへんで」

坂「ならちょうどいい。みんな、ちょっといいか」

・

マキの口から、

マルの元カノのこと

マルがまだそいつのことを好きなこと

それから、昨晩のことが語られた

村「マル、有紀のことまだ忘れてへんのか」

安「俺その人のこと初めて聞いたわ」

坂「有紀さんのことは、丸山と村上と俺しか知らないから。あとは大倉が話聞いたんだろ？」

大「うん、たまたま聞いてもうて…」

錦「ほんで、Aはその有紀って人のこと知ってるん？」

坂「谷中自身は気づいてないんだけど、」

坂「あいつを虐めてた女上司、実は有紀さんなんだ」

渋「………は？」