ひとつ、屋根のしたで。 (ページ38)

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坂「なんだよ、熱ってのは嘘か」

『だってそれしか言い訳ないですもん』

ヒナちゃんからの連絡を受けて

頭痛薬やら冷えピタやら買ってきてくれたけど

ごめんなさい坂巻さん、わたしめっちゃ元気です ( )

坂「で、なにがあった」

『言わなきゃダメですか』

坂「当たり前。場合によっちゃお前異動だから」

『はあ、分かりました』

・

坂「やっぱり好きなんじゃん丸山のこと」

『気づいたら、アイドルじゃなくて男として好きになってたんです』

坂「ついこの間までやっぱり無理とか言ってたくせに」

『あんまり深く考えないでください』

確かに急展開だよ

漫画とかでしか見たことないよあんなの

でも言っちゃったのは仕方ないし

ほんとのことを言ったまでだし

坂「丸山、なんか言ってた？」

『ごめんって。あと、ボソッと名前を』

坂「名前？」

『一言、有紀って』

坂「____っ」

あれ、なんかまずい事言っちゃったかな

坂「…わかった。またなんかあったら聞くから」

『え、帰るんですか？』

坂「アホ、俺だって暇じゃないんだよ」

『ええええ～』

坂「うるさい仮病」

『なっ……！！腹立つ～～～っ！！！』