今日:26 hit、昨日:16 hit、合計:14,682 hit
小｜中｜大
３５ ページ35
side 隆平
嘘やと思った
こんなにも好きで
ずっと追いかけていた彼女の口から
『好きだよ、まるちゃん』
こんな言葉が出てくるなんて
ついさっきまで気まづかったんに
どうしてこんなことになってんねん
ほんまのほんまに
Aちゃんは僕のものになるん？
僕、Aちゃんを独り占めしてええの？
僕も伝えてええかな ____
有「ダメだよ」
丸「___っ！？」
Aちゃんを抱きしめようと伸ばした手が
突然聞こえた有紀の声で引っ込んだ
なんで ____
僕はAちゃんに触れることが出来ない
有紀が……
僕の中にまだ微かに残る彼女が
目の前の人に近づくな と僕に忠告してくる
『まるちゃん…？』
Aちゃんの声が聞こえない
丸「有紀…」
僕は……
Aちゃんを守れない
丸「ごめん、僕、Aちゃんとは付き合えへん」
こんな僕じゃ、
Aちゃんにはつり合わへん
また、彼女に「ごめん」と告げて
呼び止める声も無視して
Aちゃんを遠ざけるように
僕は部屋の鍵を閉めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りゅこ | 作成日時：2017年9月12日 0時
