ひとつ、屋根のしたで。 (ページ32)

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丸「……」

『……』

ずっと話してなかったから

話す話題はたくさんあるはずなのに

なんか、こう、うまく言葉が出てこない

丸「この間の、呼び方のことやねんけど」

『？』

丸「嫌やった訳やないから。誤解せんとってな」

ああ、まるちゃんから変えたいって話か

『気にしてないよ。大丈夫』

丸「そっか。ならよかった」

なんで上手く話せないの？

アイドルしてるまるちゃんが嫌だから？

でもそれがまるちゃんの仕事なんだよ？

そんなの

わたしが勝手に嫉妬してるだけじゃん……

勝手に嫉妬して、まるちゃんと話せなくなるとか

なんでこんな自分勝手なんだろう

丸「Aちゃん」

まるちゃんは頭を抱えながら話し出す

丸「僕、亮ちゃんに嫉妬してる」

『え、なんで？』

丸「この間、僕ロケしてた時にふたりでおったやろ？亮ちゃんが羨ましくて、勝手に嫉妬してた」

『……え、』

丸「Aちゃんは僕のものやないのにおかしいやんな。ごめんな、ほんまアホやわ」