ひとつ、屋根のしたで。 (ページ12)

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今日は土曜日

ということはお察しの通り

まるちゃんは昨日、大阪に行ってしまいました

家にいるのは年上３人

いわゆる " 三馬鹿 "

裕くんがテレビゲーム

ヒナちゃんが新聞を読んでいる中で

渋「ふぁああああああ……」

ソファに寝そべって大あくびをするちっちゃいおじさん

昨日夜遅かったんだからもっと寝とけばいいのに…

渋「おい、丸聞こえやで自分」

ちょうどお腹のあたりに座ったわたしの腕を

すばるくんの手のひらが軽く叩く

『ちゃんと寝れなかった？』

渋「んや、なんか目冴えて起きてもうた」

『昨日はちゃんと布団かけて寝た？』

渋「足は出さないと寝られへんけど、ちゃんとお腹はかけた……って、オカンかお前は」

『んふふ(笑)』

すばるくんが起き上がって

わたしの身体を足の間にすっぽりと入れる

それと同時に、テレビからゲームオーバーの音

横「あかん、これ全然クリア出来へん」

渋「下手くそヨコちょ～～～」

わたしの陰に隠れて悪態をつく彼を裕くんが笑いながらしばく

横「ちょ、すばる。イチャイチャせんと手伝ってや」

渋「えー、ほなA、あとでまた補充させてや」

『はいはい』

暇になった

…… ヒナちゃんとこ行こ