Give them hell !!!

雑　　(タイトルに意味はないです)G24 ページ18

「...何しとるの」
「ング.........瓶の蓋開かなくて...」

朝のトレーニングを終えてシャワーを浴びた後、リビングに戻るとAがキッチンで格闘してる。
小さい手を瓶の蓋に引っ掻けて開けようとしてるけど、1ミリも動かない。

「ほら、貸し.........ン」

Aの手から瓶を奪う。でも、と謎の遠慮を見せるAの目の前で、大した力もいれないでガキンと瓶の蓋を開けた。大きい黒い瞳を丸くさせてびっくりしている。その顔兎に似てるな。

「わぁ！え〜、全然開かなかったのに！」
「そんな固くなかったけど、ひ弱？」
「大城さんが力強すぎるだけだもん！」

てか早く服着て！と体を叩かれる。痛いが。自室に戻って服に着替える。ジャムの瓶だったから今日の朝飯は洋食か〜とぼやきながらリビングに戻った。キッチンにいるAはリビングの方を見たまま微動だにしない。しかも顔が強ばっている。

「A？どした」
「...ぁ、おおしろさ.........そ、そこに...」

ギシギシと音が鳴りそうなほど固まったAの指差した先を見た。開いたカーテンから差し込む太陽光が明るく、観葉植物の鉢の手前で悠々と歩くソイツを見た。黒く、光里を反射し、長い触覚が時折揺れるソレを______

「今日はツイてないな」
「待って動いた大城さん早く！！！！！」

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←なんでもない日　　　　LAA17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す