表裏、一致�� ページ42
izw side
「伊沢、ちょっといい？」
「？なんすか？」
福良さんの後について行き、連れてこられたのは撮影室。
「こうちゃんのことなんだけどさ....なんかあった？最近すごい冷たくない？付き合う前はこんなんじゃなかったじゃん」
「...福良さんに関係あります？それ」
「プライベートに首突っ込むつもりじゃないけど、仕事に支障でるようなのはやめてよね」
「誤字の話っすか？別に注意しただけっすよ？」
「ならいいんだけど。...気をつけてね」
「はーい、んじゃお疲れ様っした。」
作業部屋に戻って鞄を手に取り、さっさとオフィスを出る。...今日の昼は言いすぎたかな。
自分でも分かっている。
好きな子に意地悪したい性格であると気付いたのは大学に入ってからだった。幸か不幸か12年間、異性に触れることの無い生活を送ってきたため大学に入って初めて出来た彼女に冷たい態度をとってしまい、別れる原因になった。自分がこういう性格なのだと理解してからは極力、色恋沙汰には触れないようにしていた。こうちゃんに会うまでは。
『っは、はじめまひて！！渡辺航平でふ！』
終始噛みっぱなしで可愛らしかったし、笑うときやクイズをするときも心惹かれる子だった。
俺がアプローチして両想いであることが判明し今の状況に至るが。
ガチャリと自宅のドアを開ければふわりと香って鼻を擽る食欲をそそる匂い。
「たっだいまーー！！」
「っお、おかぇりなさぃ...」
廊下とリビングを繋ぐドアから顔を少しだけ出して此方の様子を伺うように見るこうちゃん。
あぁ、気にしてんのか
「おいで、こうちゃん。怒ってなんてないから」
「っ、い、ざわさっ！！お帰りなさいっ！」
ぎゅぅっと抱き締める。俺とさほど変わらない身長であると分かっていてもどこか小さく細く感じてしまうのは気のせいだろうか、俺の胸元にぐりぐりと頭を押し付けていたかと思うと顔をあげる
「あの...誤字は、その、ほんとにごめんなさぃ」
「いいんだよ、全然怒ってないから。」
そっかぁ、よかったぁ、なんてふにゃふにゃした顔で言われてしまう。
「伊沢さん！今日はグラタンですよ！南瓜のグラタン！」
「ょっしゃぁ！こうちゃんのご飯はどれも美味しいから好きだなぁ」
「お風呂一応入ってますけど入ります？」
「いや、後ででいいや」
「分かりました、少し待っててくださいね」
「ん、ありがと」
ちゅ、と額にキスをすると嬉しそうに頬を緩めてキッチンに駆け込んでいく。
可愛いなぁ、こうちゃんは
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すがこー(プロフ) - あ、ありがとうございますう！！！！がんばります！！ (2020年9月26日 1時) (
レス) id: 632ae7c8a5 (このIDを非表示/違反報告)
花陽(プロフ) - 主様の小説、とっても面白くて大好きです。続編があったら嬉しいなと勝手ながら思っております。これからも素晴らしい小説を心待ちにしております。 (2020年9月25日 23時) (レス) id: 2010614399 (このIDを非表示/違反報告)
グリバー(プロフ) - こちらこそ、本来の場所にリクエストすれば良かったと反省しております。今後もよろしくお願いします。 (2020年9月25日 0時) (レス) id: b8d56ac958 (このIDを非表示/違反報告)
りゅかるぅ - 再びのリクエストすみません。病弱彼女の続きでkwmrさんが甘える話を書いてもらうことってできますでしょうか？ (2020年9月24日 21時) (レス) id: fa51a2f630 (このIDを非表示/違反報告)
すがこー(プロフ) - グリバーさん» うわーーー！！ごめんなさい！！急いで書きます、すみません！！ (2020年9月24日 7時) (レス) id: 8d65ae783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらっと | 作成日時：2020年8月11日 23時
