69 ページ19
うちが合図すると、岩泉が口を開いた。
岩泉「……小学校……低学年だったか……？………そんくらいんときに、俺と及川がさ。兵庫に行ったことがあったんだわ」
木原「！？」
及川「…俺のいとこが住んでたんだ。そいで、岩ちゃんたちとも仲良かったから一緒に、遊びにさ。」
木原「へぇ……」
岩泉「そんとき、木原がそいつの家にいた」
木原「……………………ん？」
及川「うん。だから、覚えてないかなーーって。兵庫と宮城っていうかなりの距離だったから、一度しか会ったことないけどね」
岩泉「…」
及川「……俺のいとこは、木原ちゃんと近所で、幼馴染みだって言ってたんだけど」
木原「…………ああ」
………………。
あの子か。
あの子、及川のいとこだったんだ。
うちの幼馴染みの、うちに濡れ衣着せて、いじめを起こした
あの子だったんだ。
木原「((………そういや、もう名前すら覚えてないな))」
侑、治たちと出会う前。
ずーーーーっと前。
確かに………あの子の家に来てた…誰かと遊んだような……遊んでないような……？
及川「……思い当たる子、いる？」
木原「……あーー……いや…まぁ」
曖昧に返して、岩泉に先を促す。
だって…あの子は……。
岩泉「……かくれんぼとかして一緒に遊んでさ。結構楽しかった」
いや、そんなことは聞いてない←
岩泉「……その最中に、木原が隠れたとこに俺が入っちまったんだ。及川のいとこが鬼のときに。」
及川「俺はちがうとこに隠れてた」
岩泉「……俺は、ひとつの隠れ場所に二人もいるとバレやすいと思って、場所変えようと思ったんだけど」
木原「…」
え、うちのせいで捕まったりとかしたの？←
岩泉「お前ニコッて笑ってさ、『ここで二人見つからへんかったら、すごいやろ？』って。」
あ、関西弁なんだ。すごい。←
岩泉「……そのあとマジで俺ら見つかんなくて……それで……お前……」
木原「…………うん？」
及川「…………岩ちゃん………俺出てようか……」
岩泉「…あーーー、いや……うん」
及川「どっち！？もう気が気じゃないから出るけど！！！！！！」
確認する意味ねぇじゃねぇか。ていうか何！？そんな後ろめたいことでも！？
ﾊｯ!!まさか……ファーストキッス☆の相手が……とか言わないよね！？！？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アボカディーエンジェルランド | 作成日時：2017年7月17日 0時
