伊野尾と俺らの不思議な毎日

26世界 ページ28

中島side


山「伊野尾ちゃんは体育館でぼーっとしておりました！」


迎えが来るまでの時間、8人で報告会。

今日行動したのは山ちゃんと大ちゃん。
尾行だなんて、大胆なことやるよねぇ…

有「なんかボール持ってぽけーっとしてた！」


薮「うーん…ますます変な方向にしか行かないな…。」


可愛い顔に眉を寄せて、薮くんが呟く。

…確かに、あんま普通の行動ではないよね…


中「俺が前いのちゃんにあやとり教わった時もー、昔の話を聞こうとしたらはぐらかされたし！」



八「いのちゃんは過去になんかあったのかな」



光くんの言葉にしーんとなる俺ら。


そりゃ気になるっちゃ気になる。

…だけど、さすがに過去になんかあったなら、それはちょっと探り辛い。


高「まぁでも、園児たちに自分の昔話はしなくない？」

岡「小さい子に重たい話はなかなかしないねー」


どんどん謎が深まるいのちゃん…



俺達の好奇心が膨れてくたびに、今の力のなさを実感しちゃう。


園児なんてたいして動けないし…



薮「うーん…なにかきっかけにあるようなものがあればいいんだけど。」


山「なにがあるかなぁ…


…あ。」


薮「どうかしたか？」


山「そういえば、いのちゃんに俺の尾行がバレてたんだよね」


…え




【ええええええ！！！！】

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