伊野尾と俺らの不思議な毎日

17世界 ページ18

岡本side


岡「あ、英語の本だ。」


読書の時間ということで、みんな本を読んでる。

まぁ、幼稚園生のなんてひらがなばっかだから、つまんないって言ったらそうなんだけど…


でも、飛び出す絵本とかをみて、山ちゃんとちぃちゃんがはしゃいでるのは、見てて楽しかった。


で、俺も何か読もうと思って見つけたのが、それ。



岡「へぇー。幼稚園生向けにしては、結構難しいなぁ…」


(イギリスにいた頃も、こんな感じのを読んでたっけ。)



そんなことを思っていると、本に大きい影ができた。


伊「すごいね、圭人は英語を読めるの？」


いのちゃんだ。


岡「そりゃ、5年間も留学して、…ハッ！」


伊「ご、5年間…！？」


しまった！！俺としたことが！

今4歳なのに5年間留学って、意味わかんないよ！


あー、いのちゃんが怪訝な顔でこっちを見てる…どうしよう。


山「いのちゃん、圭人は、留学するのが夢なんだって。」

知「お父さんが英語ペラペラなんだよねー？」


そんな時、2人が助け舟を出してくれた。

…ものすごく圧力のかかった目をしてる気がするけど…


伊「あー、そういうこと！だよねぇー。」


いのちゃんもどうやら納得してくれたみたいだし、良かったーー



伊「なんか圭人たち8人はさ、妙に大人っぽいところあるからー、不思議だよねぇ。」



…ちょっとコレ、やばいんじゃ？

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