検索窓
今日:864 hit、昨日:1,318 hit、合計:525,395 hit

かすかな疑い 3 ページ9

私たちは一通り話したあと、カフェから出る。

夕日が少し眩しい。もうすぐで暗くなる。

「水族館は閉鎖でしょ?この後どこ行く?」


蘭がみんなを見る。




私の今回の役目は新一を宝石の展示室に近づけないこと。


理由は聞かされてないが、いるとトリックがバレてしまうのであろう。



水族館には行かない流れになっている為、今回の仕事は簡単そうだ。





すると園子が笑顔で話す



「何言ってるの!行くに決まってるじゃない!水族館!」




「えっ」





思いもしない発言に一瞬思考が止まる。




「キッド様に会いに行かなきゃ!ファン達は既に集まってるのよ!」





この流れは…………まずい。






「でも園子。まだ予告2時間前だし……人も警官も多くて近づけないと思うよ……?」





私は諦めてもらえるよう誘導する。





「大丈夫……!なんて言ったって……このガキンチョがいるじゃない!」



園子がコナン君の方を見る。


「こ、コナン君が……?」



コナン君はまだ真剣な顔で携帯を見ていた。





「そうよね……キッドキラーだもんね」




蘭も納得した様子である。




この流れは非常にまずい。

私は焦りながらも頭をフル回転させる。





「大人数で行っても邪魔になっちゃうよきっと……」





我ながら理由が弱い。
言いくるめが苦手なんだなと実感する。

すると園子は笑顔で答えた。





「あ、今回飾ってる宝石はおじ様のだから普通に入れるわよ?」




ーーーーー終わった



これは強すぎる。



ここでまた否定するとさすがに怪しく思われそうなので、黙り込んだ。




そして全員水族館の方に体を向ける。



「んじゃ、レッツゴー!!」



園子は腕を上げ、足を動かす。

それと同時に皆も歩き始める。



私は小さい溜息をつき、重い足取りでついて行く。



その様子をコナンはじっとみていたのであった。

かすかな疑い 4→←かすかな疑い 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (167 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
687人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 怪盗キッド , 工藤新一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

えむあんどえー - ふるちゅさん» 2人の距離感を文で伝えることが出来て嬉しいです!これからも更新頑張ります!コメントありがとうございます! (2020年5月17日 21時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
ふるちゅ(プロフ) - 2人の距離感がとても好きです!毎回更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2020年5月17日 21時) (レス) id: f30cf28b9e (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー - 華さん» 2人のラブラブをお届けできて良かったです!ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年5月17日 13時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 快斗くんと夢主ちゃんラブラブすぎて可愛いです。更新頑張ってください! (2020年5月17日 10時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー - ゆうみんさん» 幼なじみとして結構過保護な感じです。嬉しいコメントありがとうございます!!頑張って更新していきます! (2020年5月16日 16時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えむあんどえー | 作成日時:2020年5月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。