そばにいさせて【怪盗キッド】

お宝攻防戦 7 ページ36

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「なぁに！？雨だと？キッドは雨になるのを待って予告日時を決めたってことなのか？」


中森警部は大きな声でコナン君と話す。



閉館の時間になり、お客は一人もいない。




「明日の天気予報は雨みたいだしね」




コナン君はポケットに手を突っ込みながら答える。




「きゃつは雨をどう利用するつもりなんじゃ？」



「この天井をぶち抜くつもりか？」




んー、おしい。

私も考えるふりをして話を聞く。



「もしかして、お客さんの服とかじゃない？雨の日はレインコート着てる人多いから」



園子がそう言うと、蘭はそっか！と相槌をする。



「その服を着てればお客さんに紛れ込みやすいってわけね！」



「ぜよぜよ！」




んー、またおしい。


私も蘭に合わせて相槌をうつ。




「とにかく、明日は龍馬展を中止した方が、やつを確保する絶好なシチュエーションになる」




「その案には賛同しかねますな」




横から樽見と華村がやってきた。


華村は嫌味ったらしく話す。



「盗賊のために丸一日封鎖するのは如何なものでしょうか」




どうしても中止したくないというオーラがぷんぷんと感じられる。



そりゃ、そうでしょうな。

なんせ……盗まれた方が好都合なのだから。



続けて樽見が口を開いた。




「せっかく昔盗まれた3品が戻ってくるのに、中止されたら困るんですよ」




私はリビングに並んでいた3品を思い浮かべる。


偽物をよくも本物みたいに話せるな〜と感心した。



今度は華村が話す。



「3品の返却の見返りに、今回の目玉。龍馬のガンベルトを狙っているという噂も聞きます。しっかりと守って頂かなければ」



え〜！？偽物を守るんですか〜！？




と言いたくなる口を抑える。

相手にムカつきすぎてついつい口走りそうになってしまう。



「その噂、どこから出てるんですか？」


抑えきれず口走ってしまったぜよ。



「え、あ、鑑定家や資産家達だよ」



「へー、そうなんですか」




ボロを出したな。

コナン君がじっと2人を見る。




どうやらヒントを渡すことが出来たみたいだ。

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