そばにいさせて【怪盗キッド】

お宝攻防戦 3 ページ32

表には入口に並んでいる人達とその近くで私の友人たちが立っていた。




「ごめんね！おまたせ！」




「ナイスタイミング」




園子と蘭とコナン君、そして次郎吉さんと……あと怪しい2人が立っていた。




「園子、誘ってくれてありがとう。ナイスタイミングとは一体？」




「開場前だけど、中にある展示品見せてくれるんだって」



「ま！？やったー！」



さっき入ったけど……。




「特別にですよ」

怪しい2人のうち、太ったひとりが言う。



樽見猪彦(たるみししひこ)
話題になった時代物の展覧会をよくやっている。
よく強盗に入られる。



そして残りの怪しい細い人。


華村政之輔(はなむらまさのすけ)
鑑定家で、今回の龍馬展を鑑定しているだとか。




とりあえず、快斗から一通り説明は聞いた。

2人は悪事を働いており、それを世に晒すのが今回の仕事だ。



歩きながら考えてるうちに、展示室に着く。


そしてひとつの展示ケースの前まで歩く。




展示ケースの中にはルビーの宝石が埋まってあるベルトとベルトの絵が書いてある手紙が置いてあった。




「へー！これが龍馬のガンベルト！」

「なんか雰囲気出てるね」

蘭と園子はマジマジと展示品を見る。





お、それ偽物やで！




と言いたいところだが、口をつむぐ。





するとコナン君が右側にある大きなツボを指さす。




「ねぇねぇ、なぁにあの大きなツボ」



「あれは龍馬が子供の頃に隠れんぼで隠れたけど、出れなくて困ったというツボだよ」



「Aも同じことしそう」



園子がクスクスと笑いながら話す。




「そこまでドジっ子属性はありませーん」




続けて樽見は説明をする。



「他にも龍馬が褒めた仏像や、龍馬の欲しがったけん玉とかもあるが」




「欲しがったけん玉とか……わかるんですか？」



ついつい質問してしまった。



「あぁ、全部きちんと鑑定済みだからな」




いや、鑑定でわかるんかこれ。



コナン君と私は苦笑いをした。

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