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暗闇を駆け抜けて 9 ページ29

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キーンコーンカーン



私は大きな声を出す。



「起立!礼!」



「「「ありがとうございました!」」」





テスト当日。


無事にテストの問題を解き、帰りのHRが終わった。




いつもの様にカバンを取り、1人の人物を待つ。





「Aー!帰ろうぜ!」



快斗が私の席に近づく。


すると青子ちゃんが後ろから私の腕をつかみ、快斗を睨む。




「残念でした!今日は青子のAちゃんなので、快斗は一緒にかえれませーん!」




べーっと舌を出す青子ちゃん。



可愛すぎて涙が出てきた。




「けっ!明日には返せよ!」



「私は物か」




すると先生が快斗の後ろに立つ。




「A、今日日直だよな。職員室にこれ持って行って欲しい。その後すぐ帰宅しても大丈夫だ」



先生は辞書を渡し、私は受け取った。



先生の顔をよく見ると隈が出来ていた。

昨日遅くまで学校に残っていたからなのかもしれない。



「先生、寝不足?」



「あ、あぁ。昨日遅くまで仕事しててな……なんか変な事もあったし……」



私と快斗はギクリと肩を跳ねる。



「変なことって?」


青子ちゃんは純粋な目で問いかけた。




「蛇口から勝手に水が出ててな。先生1人だったはずなんだが……」


さらにギクリと肩を跳ねらせる。




「ふ、古かったんじゃね?」



快斗は口の端を上げ、フォローした。

ナイス。



だが、その瞬間。

私は気づいてしまった。

そして、恐る恐る先生に問いかける。




「えっ……先生……昨日1人だったんですか……?み、見回りの先生とかは?」




「あー、本当は2人なんだけど、お子さんが熱出しちゃったらしくてな。帰っちまったよ」



「あ、じゃあ先生が見回りしたんですね……?」






「いや、懐中電灯が壊れてたから見回りはしなかったなぁ」






「へー、そうな…………あれ!?Aちゃん……!?!Aちゃん!?」



私は白目を向き、青子ちゃんに肩を掴まれながら揺らされる。




「お、おい。Aが固まっちまったぞ。黒羽なんとか……って黒羽!?」



私と快斗は暫く固まったまま動かなかった……。






ーーーーーーー暗闇をかけぬけてfin

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設定タグ:名探偵コナン , 怪盗キッド , 工藤新一   
作品ジャンル:アニメ
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えむあんどえー - ふるちゅさん» 2人の距離感を文で伝えることが出来て嬉しいです!これからも更新頑張ります!コメントありがとうございます! (2020年5月17日 21時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
ふるちゅ(プロフ) - 2人の距離感がとても好きです!毎回更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2020年5月17日 21時) (レス) id: f30cf28b9e (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー - 華さん» 2人のラブラブをお届けできて良かったです!ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年5月17日 13時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 快斗くんと夢主ちゃんラブラブすぎて可愛いです。更新頑張ってください! (2020年5月17日 10時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー - ゆうみんさん» 幼なじみとして結構過保護な感じです。嬉しいコメントありがとうございます!!頑張って更新していきます! (2020年5月16日 16時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えむあんどえー | 作成日時:2020年5月14日 22時

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