かすかな疑い 6 ページ12
「あれれ〜?でも警備室って、照明いじれる所ないよね。なんで制御室じゃないのかなぁ」
私はまたもやギクリと肩の力を入れる。
「警備室からあらゆるプログラムをハッキングしてるんじゃないかと我々は見ている!」
1歩後ずさりをする。
「キッド様そんなことも出来てしまうだなんて……!!素敵……!!」
またもや手を組み斜め上を見る園子。
するとコナン君が私に近づき、小さな声で話しかける。
「……A」
「は、はい!」
ポーカーフェイスを守り抜く。
「確か……プログラム系得意だよな。馬鹿みたいに」
「褒めてる?貶してる?」
普段推理バカと蘭と一緒に言ってるので、その仕返しなのか馬鹿と付け加えられた。
「褒めてるさ。なんせ天才ハッカーさんなんだからよ」
「……アリガトゴザイマス」
なぜ新一にバレてるかと言うと、以前事件に巻き込まれた時、爆弾のプログラムをいとも容易く解除し、その後質問攻めをくらったのだ。
基本ポンコツの私がこんなに出来るのはおかしいと……
いや、やっぱ貶してるでしょこれ。
「Aから見てどうだ。この警備室はハッキングできそうか?」
ハッカーはバレてるが、まだキッドの相棒=ハッカーという方程式は結びついていないようだ。
絶対に勘づかれてはいけない。
だけどここで否定すると逆に怪しさが増す。
一瞬で色んなことを考え、答えを出す。
「簡単なプログラムなら入り込めそうな感じはする」
「そうか。ならこの警備室も念入りに確認しないとな」
そう言うと、コナン君は警備室の端にある大きいコンピューターに向かっていった。
私は安堵のため息をつく。
(しばらく展示室には行かないかも。危ない……)
たくさんの画面にある中で、展示室を一点に見る。
(無事に帰ってきてね……快斗……)
687人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えむあんどえー - ふるちゅさん» 2人の距離感を文で伝えることが出来て嬉しいです!これからも更新頑張ります!コメントありがとうございます! (2020年5月17日 21時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
ふるちゅ(プロフ) - 2人の距離感がとても好きです!毎回更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2020年5月17日 21時) (レス) id: f30cf28b9e (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー - 華さん» 2人のラブラブをお届けできて良かったです!ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年5月17日 13時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 快斗くんと夢主ちゃんラブラブすぎて可愛いです。更新頑張ってください! (2020年5月17日 10時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
えむあんどえー - ゆうみんさん» 幼なじみとして結構過保護な感じです。嬉しいコメントありがとうございます!!頑張って更新していきます! (2020年5月16日 16時) (レス) id: 1b31a8cf99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えむあんどえー | 作成日時:2020年5月14日 22時