え、待って！？知らないよ！？【緑】 (ページ38)

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違和感ページ38

なんか今日一日、ずっと身体が重い。
太ったとかそういうんじゃなくて、だるい感じ。

この感覚知ってるなぁって思ってたら、その正体が分かった。
私絶対生理きたんだけど。

なんで今日なんだろう。今日は阿部さんとの雑誌の撮影なのに。
薬を飲もうか考えたけど、薬はあんまり効かないしもっと体調が悪くなる体質だから諦めた。
何事もなく終われるといいなぁ。

.

「おはようございます」
阿「おはようございます。今日はよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします」

そして2人でインタビューを受ける。

ス「この後カバー撮影とスチール撮影があるので、1時間後にスタジオにお願いします。」
阿「ありがとうございました」
「…、ありがとうございました」

もうなんかよく分からないくらいにお腹が痛くて腰が重い。
「お腹が痛い🥺」じゃなくて「マジで痛い死ぬかもしれない」なんだよねわかるかな伝わって。

ここで寝るなんて失礼すぎるよね、でもトイレにこもる訳にもいかないし…。どうしよう。

「…、」
阿「…大丈夫？具合でも悪い？」
「っ、えっと…」
阿「大丈夫大丈夫。ゆっくりでいいよ。…あ、寝たい？」
「出来れば…」
阿「ソファ使っていいから、ちゃんと休んでね」

「あ、ありがとうございます…」

阿部さんの言葉に甘えて、休むことにした。

少しして、ドアが閉まる音がした。きっと阿部さんが出ていったのだと思う。
申し訳ないな、楽屋別にしてもらえればよかった。

目を閉じて、どれくらい経ったか分からない。
また、ドアが閉じる音がした。今度は帰ってきた音だろう。

時間が気になって、目を開けた。

阿「…あ、ごめん、起こしちゃった？」
「いえ。時間まだ大丈夫ですか？」
阿「全然大丈夫。あと40分くらいあるよ」

結構あった。

阿「起きたから丁度いいか。……これ買ってきたんだけど、良かったら使ってほしいな」

そう言われて渡されたのが、カイロと温かいお茶。どこから持ってきたのか分からないブランケット。
本当にありがたい。なんでこんなに優しいんだろう。

「…え、買ってきてくださったんですか…？
　ありがとうございます」

その優しさが沁みて、何故か涙が出てきた。

阿「え？！ごめん、そんなに嫌だった？」
「違うんです、…嬉しくて…。こんなに優しくして貰えたの、本当に久しぶりで…。ありがとうございます」

阿部さんの前で泣いてしまった。恥ずかしい。