そっともっとぎゅっと 2《JK》 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,149 hit

3 ページ3

.

「Aの家、久しぶりっ」

「そっ…そうだね」

家の中を懐かしいーと話すオッパに動揺を隠せない

ただひたすら顔を上下に振る私にフハッとオッパが笑った

「突然きてごめんね。でも、Aからの久しぶりの電話だったから会いたいって思っちゃって」

そう言って椅子を引くオッパにギュッと唇を噛む

ずるい

そういうところがずるいんだよ、オッパ。

オッパが言う会いたいに恋愛感情なんてさらさらないことなんてわかってるんだから

「そうだね、オッパ…。ずっと連絡とれなくてごめんね」

でも、負けるな。負けるな、私。

向かい合うように座る私にオッパは首をかしげて微笑んだ

「それで…どうしたの？」

優しい眼差しを向けるオッパにもう本当にこの人は…なんて思いながらふぅと何度目かの深呼吸をする

「キムテヒョン！！！」

私の叫び声がリビングに響く

そうしないとなんだかやってらんない

ちゃんと聞いてよね

オッパ

やっと…やっと言えるんだから

遅いけど

今までの私の気持ちに比べたら短いもんなんだから

許してよね

「結婚…おめでとうっ！！！」

.