隠の桐島さん 第二幕【鬼滅の刃】

闇を斬り裂け ページ5

「どう足掻いても人間は鬼に勝てない」



駆け出した最中
鬼はそう言い放った


しかし、その発言に炎柱様は怯むどころか
燃え上がるような闘気を見せる




「俺は俺の責務を全うする！
ここにいる者は誰一人として死なせない！」




『炎柱様…ッ』





その頼もしい背中にどれほど救われたか







だからこそそんな貴方を







今失うわけにはいかない







今度は




私たちが貴女様を支える番だ…







近づけば近づくほど刺すような禍々しい殺気が
肌を突き刺す




しかしおそらくここが踏ん張りどころ

次の攻撃で敵は最高火力の技を出してくる筈




炎柱様が攻撃した所を見計らって





『炭治郎！伊之助！…敵の死角に入り込んで！』





もうとっくに限界を超えている筈の二人が
今持てる全ての力をとして鬼の間合いに入った


炎柱様が一瞬目を見開いたが
すぐに呼吸の態勢に戻った…




「素晴らしい闘気だ！それ程の傷を負いながら
その気迫ッ精神力ッ…やはりお前は鬼になれ
杏寿郎！！」




悪質な勧誘を繰り返す上弦の参は
遂に技を繰り出した




【炎の呼吸 玖の型煉獄】



【術式展開 破壊殺・滅式】




二つの極められた技がぶつかり合い
土煙で視界が遮られる



だが、ここからが本当の勝負だ！





『いっけぇええええ！！』








激しい衝突音と共に煙幕が辺りを覆う









きっと、きっとやってくれた筈だ






『炎柱様…』








どうかご無事で

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