隠の桐島さん 第二幕【鬼滅の刃】

それが盛大なフラグだということを私は知らない ページ38

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【A_＿】









【A＿_】









ぼんやりとした意識の中
微かに自分の名前を呼ぶ声が聞こえる






でも誰だろう…







こんな時に、







こんな時くらい
ゆっくり眠らせてよ


こちとら身も心もボロ雑巾みたいに
クタクタなんだっていうのに




もう、いい加減疲れた…








しかし、まだ誰かが私を呼んでいる…
先ほどよりも強く呼びかけてくる




でも生憎とその声には応えられそうにない




声の主には悪いが
このまま眠ってしまおう…






ぼーっとそう考えながら
また暗い意識の底に沈み込む






しかし、この声が止むことはなかった









【A＿_】






いや無理無理、起きれないって








【A＿_】






起きれません〜他を当たってください






【A＿_】





………







【A___！！】





いやだから起きれないって！！←






しつこい、しつこすぎるぞ嫌がらせかな？
そんなに神様は私のこと嫌いなの？


徹夜明けで今にも天に召されそうな人間に
する仕打ちじゃないと思うんだけど



寝かせてよお願いだからぁああああ





あんだけお膳立てしといて
今更死ねませんなんてそんな…(フラグ)






…あれ、今私とんでもないことしてしまったような





いやいやまさか、そんな
ここまで死ぬ死ぬいって死なないなんて
そんな詐欺があってたまるか








【A___】







だから誰なのさっきからさぁ！








はいはい起きます起きますから！









「Aさん！！」









その声が聞こえた瞬間
引っ張られるように私の意識は浮上していった





重い腰ならぬ重い目蓋を開けた先に見えたのは
蝶屋敷以来のあの"三人組"だった

ありがとう→←どうかその未来が輝かしいものであります様に

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