隠の桐島さん 第二幕【鬼滅の刃】

眠りたい...切実に ページ32

「君を殺すのは俺だ...
だから他の奴らにやられちゃダメだからね？」




『安心してください、もう二度と会い見えることはないと思うので』




ピシャリと冷たく言い返すと
カラカラと童磨は笑う



もうそろそろ話すのも辛くなってきた...
割とマジで限界が近い...


そんな様子を見た童磨は
両手を広げてやれやれと首を横に振る




「あぁもうそんなに動くから...
肩口ざっくり切られてピンピンしてるのは君くらいだよ？」




『今の私がピンピンして見えるのなら
貴方のその目は飾りか何かなんでしょうね』



アンタの目は節穴か！
人間そこまで丈夫に作られてないっつーの！！


心の中でそんな悪態をついていると
先ほどより森が明るくなり始めている事に気付いた



日の出が近い...


どうやら童磨もその事に気づいたらしく
いち早く日の光の届かない奥深くへと身を隠した





あぁ、やっと日の出か...




そう確信した時
全身からフッと力が抜けた


体感的には軽く十年は過ぎた気がする
兎に角長い...長すぎるぞ夜




「もう日の出か...早いもんだなぁ」





なんか今恐ろしい事が聞こえたような気がしたけど
まぁ、聞かなかった事にしようじゃないか...



ほら、知らぬが仏ってことわざもあるくらいなんだから
知らない方が幸せって事もあるから(震え声)




「んー、やっぱり心配だなぁ...
君“弱い”からコロッとやられちゃいそうで」





『大きなお世話だこの野郎』






本当どこまでも失礼な奴だな



特に弱いの部分を強調している辺り
確信犯だな此奴





あぁもうやだ本当に疲れた...
帰りたい...もうお空にでも何でもいいから還りたい





お館様に掛け合ったら残業代出るかな...(遠い目)





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12月19日にて32話を修正させて頂きました


お話の流れはあまり変わっておりませんが
一部修正を施しました…

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