隠の桐島さん【鬼滅の刃】

言葉の力 ページ12

「柱ですら誰も接触した事がないというのにッ」




「どんな姿だった！？奴の能力は！？場所は何処だ！！」




「戦ったの？」




「鬼舞辻は何をしていた！？根城はッ！？」




風柱様にグワングワンと頭を揺すられる少年
そんな状態では満足に話す事すら出来ないだろうに

それぐらい稀な事なのだろうか
鬼なんて探そうと思えば何処にでもいるでしょうに


無知な私はこの事態がどれほど重大な事かも知らず
呑気に考えていた



「おい答えろ！！」




「黙れ！俺が先に聞いているんだ！
まずは鬼舞辻の能力をっ」




先程までにこやかに微笑んでいらした
お館様がスッと人差し指を立てる

するとたちまち騒然としていた辺りはシンと静まり返った



お、お館様すげぇ...





「鬼舞辻は炭治郎に向けて追っ手を放っているんだその理由は単なる口封じかもしれないが私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくない」



お館様の言葉には一言では表せないほどの
想いが込められていた

その場にいた者たちの心を掴む何かをこの人は生まれながらにして持っていたのだ

そして今、正しく私は強く心を揺さぶられている




「おそらくは禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのだと思うんだ」




あぁ、なぜこうもこのお方は我々の心をたやすく射止めてしまうのか





「“わかってくれるかな？”」





本当に不思議でならない...

両者の覚悟→←キブツジ？何ソレオイシイノ？

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