隠の桐島さん【鬼滅の刃】

神は無慈悲だ ページ27

『はぁあああああ...憂鬱だ』




「おい、人の顔見て溜息吐くなよ...
しょうがねぇだろ遠征なんだから」




『どんだけ私らを働かせれば気がすむんだ...
お館様ぁ...お願いだから休暇頂戴』




今にも叫び出したい騒動を抑えて
私はただひたすらに足を動かすのだった


今日も蝶屋敷に行きたくて
頑張って残りの書類片付けたのにさ



こんなのあんまりだよ...




「おら...嘆いてたって仕事は終わんないんだから
さっさと済ませて行けばいいだろうが」




『...そうだけどさーっ』




そんなこと愚痴っていたら
あっという間に目的地に着いてしまった


うっそだろまだ半刻ちょっとしか話してないんだけど...




「例の空里の準備だ、さっさとしろ」




『はいはい...いつも定期的にやってますよね〜
たった半月ちょっとで仕上げろだなんて上も茶苦茶言うもんです』




建物の建築に使う木材やら工事用の小道具やら
兎に角渡されたものを運び出すこの作業

一見簡単そうに見えて
かなりの重労働だったりする


こりゃあ明日は全身筋肉痛間違いなしだな...うん！




『そういえば、後藤さん知ってます？
最近頻繁に神隠しが起こる汽車の話』





「神隠しぃ？…また根も葉もない噂だろ」




『先輩ってほんと浪漫がないですよね…
だから恋人の一人も出来ないんですよ！』




「ソレは今関係ねぇだろッ！！
ったく、本当可愛くねぇ奴だなお前は！」




このやり取りも実は本日二回目である
私はまだマシだが後藤さんは今日で二徹目だから

クッソイライラしてると思う



私も人のこと言えないけど
徹夜明けの人ほどめんどくさいものはない



蝶屋敷で過ごしたあの時が恋しい...









早く...炭治郎くん達と会いたいな

それは偶然.？それとも...→←いつの時代も男は単純

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