大家 ページ11
「………」
いつの間にかいなくなってしまった彼を探して早30分、別の部屋、トイレ、浴槽、机の下、引き出しの中、居そうな場所は片っ端から探したのだがどこにもいない。
ある種の夢のでの出来事だったのかしらとテンションが最底辺にまで下がっていく。
このままの気分じゃ今日は大学に行く気分にもならないわね、と大家さんが庭掃除に出てくる時間に近づいて来る時計の針を眺めた。
普段なら別にそれがどうかしたわけではないのだけれども……。
「夜中に誰って大声出しちゃったからなぁ……怒られるかもだし」
と言いつつ悪魔の彼を探すことなく一人反省会を始める。
今すぐに大学に行こうかしら……朝から怒られたくはない……いや、朝だろうが昼だろうが夜だろうが怒られたくはないのだけれども……。
最後に押し入れの中も確認しようかしらと襖に手を掛けた時だった。
ピンポーンとインターホンの音が室内に響くのと重なりスマホからアラーム音が流れた。
そう、大家さんとエンカウントしないで済むように設定していたアラームの音。
居留守を使う事も考えたが今も鳴り響くアラーム音が聞こえていたら意味がないわねとそっと音を止める。
多分このままでいても大家さんから電話がかかってくるかもだし……本当にどうしよう。と考えていると再びインターホンが鳴る。
どうやら観念するしかなさそうだ。
恐る恐るドアの覗き穴を確認すると七三わけの黒髪に赤い目、黒ぶちの眼鏡、１１月で寒いのか赤いマフラーをしていて緑色の軍服を着ている男の人が扉を睨みつつ腕を組み立っていた。
アパートの大家だ。
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みそしる - 設定が天才！めっちゃ楽しみにしてます！ (10月9日 9時) (
レス) id: b003276cbd (このIDを非表示/違反報告)
ユア - 管理人さんがトントンか…会いたい！自分のペースで頑張って！ (9月13日 22時) (レス) @page12 id: ae68d762ff (このIDを非表示/違反報告)
もち明太子チーズ - この作品すごい好きです!!毎日更新を楽しみにしてます!!応援しています!! (2023年1月30日 14時) (レス) @page11 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：守護神派生 | 作成日時：2022年11月2日 11時
