第7話 ページ7
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
「A様……誰もクシャミなんてしてませんよ」
「狐ちゃん! 冷静につっこまないで!」
鬼の背中に膝蹴りをかます。あ、全然きいてない。
「ごめんなさいねぇ、お食事中に」
鬼は若い男性をむしゃむしゃ食べているところだった。
……まだ彼の寿命は残っていただろうに。面倒臭いことしてくれる。
「何だテメェ……人間、ではねぇな」
ギロッとこちらを見る鬼。
男の鬼だ。目は血走っていて、いたるところにボコボコ血管が浮き出ている。
……気味の悪い見た目。
「その通り。私は地獄から来た鬼です」
どうせコイツ死ぬから教えてもいいよね、うん。
「地獄……? 鬼狩りじゃないのか。まァいい、お前を喰おう」
「え、ちょっと待って、ええ!?」
鬼が飛びかかってきた。
狐は素早く茂みに隠れ、私はとっさにしゃがんで避ける。
また鬼がこちらに向かってきたので、今度は避けずに相手の腕を掴む。
「捕まえた!」
「クソがっ……!」
「誰がクソだ」
おりゃあ、と思い切り投げる。
一本背負い! 決まった!
だが、鬼は不敵な笑みを浮かべて私を見ていた。
「やっぱりただの投げ技じゃ意味ないか……」
しょうがない。毒を使ってみよう。
一旦鬼と距離をとり、帯にさしていた短刀を抜いた。
63人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
長篠(プロフ) - りんりんさん» 鬼灯の冷徹も鬼滅の刃も面白いですよね!更新頑張ります! (2020年3月8日 20時) (レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 鬼灯の冷徹も大好きだし鬼滅の刃も好きだからとてもありがたい(゚∀゚≡゚∀゚)更新頑張ってください♪ (2020年3月8日 20時) (レス) id: b6aa212c61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:長篠 | 作成日時:2020年3月7日 21時