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第6話 ページ6

地獄から持ってきた薬の中から、藤の花の毒らしきものを探す。

気持ち悪い小瓶のこれは擬態薬で……この小さいのは傷薬だよね。


「あっ、これ?」


それらしいものを見つけた。

口が広く背の低い瓶。

側面には“藤”、蓋には“極楽満月”と書かれた紙が貼られている。

つまり白澤さん特製の藤の毒……すごく効きそう。


「それを刀に塗ることで、鬼に多少の傷を負わせられるでしょう……と鬼灯様が」

「ふーん……早速塗ってみよう」


蓋を開けると、固体と液体の間のような、トロリとしたものが入っていた。


「鬼灯もこんな便利な道具があるならちゃんと伝えろよ……アイツが素手でなんとかしろって言うからそのつもりで覚悟してたのに」


刀に毒を塗りながら愚痴を言う。

時々木の根につまづいて、こけそうになった。こんなのでやっていけるのか、私よ……。

また私がつまづいたとき、狐が足を止めた。


「……鬼が近いです」

「ついに現世の鬼とご対面か……。鬼殺隊の人はもう山に入ってる?」

「ええ、恐らく。それらしき声が聞こえます」

「ここからでも聞こえるの? やっぱり動物は耳がいいな」


ゆっくり静かに歩いていくと、地獄で嗅ぎなれた血の匂いがしてきた。

それと同時に、グチャッと気持ち悪い音が聞こえる。


「ふぅ……」


……それじゃあ、行くとしますかね。

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長篠(プロフ) - りんりんさん» 鬼灯の冷徹も鬼滅の刃も面白いですよね!更新頑張ります! (2020年3月8日 20時) (レス) id: dff0e36449 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 鬼灯の冷徹も大好きだし鬼滅の刃も好きだからとてもありがたい(゚∀゚≡゚∀゚)更新頑張ってください♪ (2020年3月8日 20時) (レス) id: b6aa212c61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長篠 | 作成日時:2020年3月7日 21時

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