RAMPAGE diary

幼なじみ×翔吾×樹 2 ページ42

樹side


俺はAが好きだ


ずっと前から


でもそんなこと絶対に言えない


だって翔吾もAのことが好きだから




翔吾「俺、Aのこと好きなんだよね」



樹「え？」



放課後の誰もいない教室


Aに先に帰っててって言ったのはそうゆう意味だったのか



驚いたふりをしてみるけど、本当は気づいてた




翔吾「いつか告白しようかなって思ってる」




樹「…頑張れよ」



ストレートに何でも言えるとこ、正直羨ましい



翔吾を本当に好きかって言われたら自信持ってイエスと言えないかも知れないけど、




バスケを一緒にやろうと言ってくれたあの時、物凄く嬉しかった




Aには明るくて、面白くて優しい翔吾の方がお似合いだ



だから、Aを諦めることにした




翔吾「でも、不安」



樹「？」



翔吾「ほら、見学行った時 先輩に惚れたんじゃないかと思って」




先輩がAの頬を触って、困りながらも顔を赤らめていたところを思い出す



同時に翔吾が心配そうに見つめていたのも。





樹「Aは一目惚れするタイプじゃないよ」





…もうこの話やめたい



適当に答えたら




そっか！ って満面の笑みで言う




翔吾「樹、ありがとな」




樹「…」






一瞬でも"翔吾が諦めてくれたらいいのに"って思った自分を恨んだ

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