検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:183,254 hit

ピアニスト×藤原樹 ページ28

俺は有名なピアニスト



自分で有名とか言っちゃってるけど、



有名なのは俺の母さんの方で。



俺は母さんの"息子"だから注目されてるだけなんだ






―――――ピアニスト×藤原樹―――――





スランプ状態が続くこの頃




何回練習しても思い通りに弾けなくて





樹「ああ!!!」



感情のままに荒くピアノを弾くと、汚い音がでる




俺はやりたくてやったんじゃない



本当は男の子っぽいサッカーや野球をやりたかったのに



生まれた時から俺の人生は決まってた



ピアノをやる以外に道はないと____








「もうやめればいいじゃない」




部屋の隅で腕を組みながら立っているAはマネージャー兼お手伝いさん



昔からの付き合いで、片思いの相手




超鈍感で俺の気持ちなんか知りもしない




Aは、俺が辞める意味わかって言ってんの?






樹「簡単に言うなよ…」





「……何かを途中で諦めるのなんて、この世で一番簡単なことじゃない。続けることの方がよっぽど難しいのよ」




部屋の隅にいたAがゆっくりと近づいてきて、ピアノをそっと撫でる





そう、クソ真面目に生きてきた俺は、母さんの期待に応えようと必死になってやってきた



でも…




ピアノを辞めたらAもいなくなってしまう



そう考えたら辞めることなんて出来なかった





樹「わかってるよ、でも…」





「どうしたの?」




突然不安になって、Aを抱きしめる




樹「俺、Aがいなくなるなんてやだよ。ずっと傍にいてよ」





「何言ってるの?私はピアニストじゃない樹でも、傍にいるよ」




優しい声が俺を落ち着かせてくれる






樹「…もうずっと離さないから」




うん と呟いたAに、触れるだけのキスをした




抵抗しないAを見て、両想いなんだって思った





「辞めたら…お母さんの"息子"じゃなくて、"藤原樹"として有名になるかもね?」





樹「……だといいな」









鈍感だったのは、俺の方かも知れない____





Fin.

恋人×RIKU→←恋人×川村壱馬 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
191人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE、EXILETRIBE , 短編集 , ランペ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さき(プロフ) - ゆさん» リクエストありがとうございます!束縛系は前回書いたのですが…新しいので良ければ書きたいと思います!メンバーは誰がいいとかありますか? (2017年12月11日 0時) (レス) id: 8f270eabc3 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いです!束縛系リクエストします。 (2017年12月11日 0時) (レス) id: 90d923db3e (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - しゃむ猫さん» リクエストありがとうございます!陸くんを可愛くかっこよく書けるように頑張ります! (2017年10月11日 18時) (レス) id: 8f270eabc3 (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ猫(プロフ) - リクエストなんですけど。陸ちゃんが熱を出して苦しそうにしてるところに主人公が来て看病してくれるっていう感じの話を書いてほしいです。 (2017年10月11日 17時) (レス) id: 87d4552829 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 苺大福さん» ありがとうございます!!(泣)こちらこそよろしくお願い致します! (2017年10月4日 16時) (レス) id: 8f270eabc3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さき | 作成日時:2017年9月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。