RAMPAGE diary

兄弟×武知海青 2 ページ31

Aと過ごす日々は、それはそれは楽しくてしょうがなかった。



二人が仕事でいない時はずっと遊んでいた


お兄ちゃん！お兄ちゃん！なんて笑顔で呼ぶから



この子のことは、俺が守らなきゃって思った



Aと出会って8年



長いようで、あっという間だった




母「それで？決めたの？」



海青「うん、俺はここを出てくよ。でも、Aには、その日までこのこと言わないで」




母「わかったわ」



Aは受験も控えてる


ここを出ていくのは俺しかいないでしょ？



Aに気づかれないように、いつも通りに接した。




――――――――――


引っ越し当日



流石にAにもバレて



「お兄ちゃん、どうゆうこと？」


Aから笑顔が消えて今にも泣きそうな顔になる



海青「ちょっと旅しようと思って」




泣きそうなAとは裏腹に、笑顔で言ってみせた




「なんで言ってくれなかったの」






海青「……A、もし明日死ぬって言われたら何をする？」




「え…？」




海青「俺は何か特別なことはしない。いつも通りの生活をすることが、一番幸せだから…」




「……ねぇ、私達はもう兄弟じゃなくなるの？」





海青「俺達は、離れてても、永遠に兄弟だよ。Aと出逢えたのはそうゆうことだから」





涙目になるAの頬にそっと触れて





海青「泣くな。Aにはずっと笑っててほしい。お兄ちゃんが見たいのは、Aの笑顔だよ」




「バカ」



無理やり笑ったAを優しく抱きしめた




海青「…また、何処かで逢おうな」





二人が最後に見たのは、お互いの笑顔





俺達はいつか絶対に逢えることを信じて_____





Fin.

高校生×THE RAMPAGE→←兄弟×武知海青

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す