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your side
一度交わりを持ってしまった線と線は、
それを境に何度も絡み合うようになってしまう。
あの日から、私と彼の間には何かがある。
「桜木さん、課長が呼んでます」
「あ、わかった。ありがとね」
廊下を進んで行き、奥に並ぶ小さな会議室の一室へ入る。
そこには課長と菊池さんが私を待っていた。
ふいに視線がぶつかる。
「桜木さん、ごめんね急に」
いえ、と視線をそらす。
扉側にいた菊池さん側に並び、課長と対面する。
「今日の午後にある会議で正式に発表なんだけど
ふたりに新プロジェクトの企画運営を任せようと思ってるんだ」
「え」
驚きで思わず声を発する。
「まあ、またこっちから話があると思うから」
じゃあ、と課長が部屋を出ていった。
「急だな」
と菊池さんが頭を掻きながら苦笑いをする。
でも、やっぱり。
「頑張りましょ、いっしょに」
「そうだな」
私は彼に笑いかけて、一緒に部屋を後にした。
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作者名:cororo x他1人 | 作成日時:2021年5月16日 2時