検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:1,428 hit

2, ページ2

your side


蒸し暑さに早くも鬱陶しさを感じてきた。
相変わずじめじめとした空気が肌に巻き付く。

二度寝をしたせいで少し遅れてしまった。
急ぎ足で会社へと向かう。
鉛色の空からは今にも雨が降り出しそうだ。

社内へはいると、幾分か湿気が少なくなった気がする。
除湿機の重要さを梅雨時は身に染みて感じる。


「おはようございます」

いつもより遅く出たのにまだ誰も来ていなかった。
私はいつも通り軽く掃除をしてポットの水を足す。


ふと、知っている香りがよぎった。

「おはよう、桜木さん」


彼だった。

「おはようございます、菊池さん」


給湯室を覗いてきた彼の前髪は、湿気で少しうなっていた。
いつもありがとね、と私に一声かけてデスクに腰掛ける。

微かに熱を帯びた頬を手で隠した。

3,→←1,



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:菊池風磨 , SexyZone   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:cororo x他1人 | 作成日時:2021年5月16日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。