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運転すること1時間ちょっと。
無事に夢の国のホテルの駐車場に駐車完了。
開園までは時間あるし、亮平くんはまだ寝てる。
最近忙しかったし、寝られるときに寝てほしいからそっと寝かせておく。
けど、1人だとやることもあんまりない。
そっと私も後部座席に移動して、亮平くんの隣に座る。
亮平くんの寝顔をじっと見たり、手を握ったり。
亮平「Aちゃん、Aちゃん」
A「ん……
ん！開園時間⁉」
日が昇っていて慌てて時間を確認する。
亮平「(笑)おはよ、まだ大丈夫」
A「寝てた」
亮平「寝てたね(笑)俺も寝てたから大丈夫だよ
それより、運転ありがとう」
A「いえいえ！無事に来れました」
亮平「そろそろ並んだほうがいいかなって思ったんだどどうかな？」
時計を見るともう開園まで1時間ほど。
A「そうですね、ぼちぼち行きますか」
亮平「よし、行くか！」
A「あー、ちょっと待って」
ノリノリで車を降りようとする亮平くんを止めて
A「これつけて」
いつだが夢の国に来たときに買ったカチューシャと、怜音に買わされたキャラクターのサングラスと渡す。
A「あとはオーラ消して貰えれば完璧！」
亮平「オーラって(笑)」
A「ニコってして？」
亮平「(*^^*)」
A「ダメだ、優しくてかっこよくてかわいい阿部亮平全開だ……」
亮平「なにそれ(笑)」
A「えー、どうしたらいんだろ」
亮平「大丈夫だよ、ほら行こ？」
A「んー。
わかった！亮平くんって呼ぶからダメなのか！
阿部さん、阿部くん、阿部ちゃん……」
亮平「ほら、いいから行くよ」
半ば無理やり亮平くんに下ろされながら夢の国へ。
亮平くんの数歩後ろを歩きながらもどうしたらよりバレにくいか考える。
亮平の知名度が上がるのは嬉しいけど、デート邪魔されるのはちょっとやだもん。
A「亮平さん、亮平くん、りょうく」
亮平「りょうくんはダメ」
A「え？あ、ごめん、元カノさんとかとかぶっちゃう?」
亮平「あ、いや、そーゆーんじゃないんだけど」
食い気味に止めときながらも、理由はちょっと口ごもる亮平くん。まぁなんかあるんだろうな。
亮平「とりあえず、いつも通り“亮平くん”でいいから
ほら、行くよ？」
A「はーい」
振り向いて手を伸ばしてくれた亮平くんに駆け寄り、手を繋ぐ。
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作者名：☆ゆゆまる☆ | 作成日時：2023年3月12日 21時
