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脱衣所に戻り、髪を乾かしながら洗濯機を回す。
まだ行動に余裕があったので、シンクに溜めていた食器も洗った。
ソファの周りを簡単に片付けて、このまま洗濯物も干してしまおうと待機していたところで身体が悲鳴を上げた。
そこから一気にまた身体が怠くなってきたので、洗濯物は干さずに乾燥モードに設定すると、大人しく寝室へ向かう。
たまたま冷蔵庫の中にポカリがあるのを見つけて喜んだが、それ以外のものといえば、味噌とかバターとかそういう調味料的なものしかなかった。
あとは海苔とか。
ここ一週間くらい、食事はロケ弁や外食で済ませていたせいで、ろくに買い物をしていなかったと思い出して落胆する。
薬を飲むためにも、早く回復するためにも何か食べなければいけないのに。
マンションのすぐ近くにコンビニはあるが、こんな状態で外に出なければいけないことを考えると、どうにも気が乗らない。
とりあえず、ちょっと眠ってから考えよう。
寝室に入るなり、電気もつけずにベッドへ直行する。
ポカリと常備薬の予備をベッド脇のサイドチェストに置き、ケータイを充電コードに差し込んで枕元の横に放り投げた。
薄暗闇の中でケータイのディスプレイが光り、17時という数字が浮かび上がる。
ベッドに乗り上げケータイに触れると、チャットに数件の連絡がきていることを知らせるポップアップが表示された。
眠気はまだ遠いところにいる。
ふかふかの布団のなかに潜り、顔と指先だけを外に出して画面をタップしていく。
メンバーとマネージャーで構成されている全体のグループチャットと、それとは別に個人のアカウントからの連絡が数件。
グループチャットには、「鯛です」と目黒さんが自分で捌いたという豪華なお刺身の写真を皮切りに、思い思いの正月を過ごすメンバーやマネージャーの様子が写真付きで続々と送られてきていた。
実家で飼っている猫と戯れている写真や、可愛らしいお子さんと遊んでいる写真、三段造りの豪華なお節料理だけを写した写真だったりと、どれもこれも内容は様々だったが、その楽しそうな様子だけは共通して伝わってくる。
みんなの様子を見ていると、不思議と笑顔になり元気が湧いてきた。
まさか「風邪引きました」とベッドからの写真を送るわけにもいかず、不本意ながら既読無視となることを心の中で侘びると、続いて個人チャットを確認する。
個人チャットの方には、岩本さんと深澤さん、それから阿部さんからの連絡が来ていた。
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泥濘(プロフ) - ちいさいばあばあさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありません。話の展開がゆっくりですが、引き続き今後の展開を見守っていただければ幸いです。 (2月25日 22時) (
レス) id: 014ca7ae0d (このIDを非表示/違反報告)
ちいさいばあばあ(プロフ) - あべちゃんとマネちゃんが付き合う事になるといいですね。 (2月14日 17時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泥濘 | 作成日時：2024年1月25日 0時
