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田ノ上さんの奢りでラーメンと餃子とビールをたらふく食べ飲みし、会社に車を置き、あらためて新年の挨拶をして別れて電車に乗り込んだのは７時過ぎのこと。
そこからノロノロとした足取りで、朝焼け特有の真っ白な陽に照らされたコンクリートに目をやられながらマンションに着いたのがついさっき。
出迎えてくれたフロントのスタッフさんにいつもより丁寧に挨拶をしてからエレベーターに乗り込んだところで、思い出したようにポケットに入れっぱなしにしていたケータイを取り出した。
身近な親しい人たちとは、さっきまでずっと一緒に仕事をしていた。
だから連絡なんて来てないだろうと思いながらも念の為に確認してみると、チャットに通知が一件。
しかもそれが阿部さんからだと気が付き、飛びつくようにアプリを開いた。
『明けましておめでとうございます。今年もよろしくね。そっちはもう片付けとか終わった？』
送信時間は二時間前。
確かこの時はみんなでラーメンを食べていたときか、もしくはギリギリ移動中だったはずだ。
よりにもよって阿部さんから連絡がきていたとは。
久々にマネージャー全員が集まったことで会話が弾み、ケータイの存在などすっかり自体を忘れていた。
すぐに返信しなきゃ、と画面をタップしたところで、ふと思いとどまる。
阿部さんは朝からずっとリハーサルで、紅白に出て、年越しライブもして……
もしかしなくても、もうとっくに寝てるはず。
私のチャットで起こしてしまうのも申し訳ないし、もう少しあとに返信した方がいいかも。
そう考えてはみたものの、このあと帰宅したらすぐに寝落ちする自分の未来が容易に想像できたので、だったらこの場で返信した方が良いという結論に至った。
『阿部さん、カウコンお疲れ様でした！そして明けましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！さっきまでマネージャーみんなでラーメン食べてて、今帰ってきたとこっす！』
ほぼ勢いのまま文字を打ちこみ、びっくりマークだらけの文章を送信すると、意外にもすぐに既読マークがつく。
あ、起きてたんだ。
睡眠妨害にならなくてよかった、と安堵しているうちに返信が届いた。
『Aさんもマジでお疲れ様！実は俺もさっきまで佐久間たちと初詣行ってたんだよね。これから準備して実家に帰るんだけど、そういえばAさんは休暇中はどうするの？』
エレベーターが5階に到着し、ケータイを操作しながら降りる。
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泥濘(プロフ) - ちいさいばあばあさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありません。話の展開がゆっくりですが、引き続き今後の展開を見守っていただければ幸いです。 (2月25日 22時) (
レス) id: 014ca7ae0d (このIDを非表示/違反報告)
ちいさいばあばあ(プロフ) - あべちゃんとマネちゃんが付き合う事になるといいですね。 (2月14日 17時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泥濘 | 作成日時：2024年1月25日 0時
