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一時間ほどで撤収作業が落ち着けば、「集まれる方から集まってくださーい」と館内放送を通じてアリーナへの全体集合が掛かった。
楽屋近くにいたスタッフさんが「Aさん、集合かかりましたよ」とわざわざ声を掛けてくれたのでお礼を言い、楽屋の外でタイミングよく合流した自陣のマネージャー何人かでまとまって会場内へ向かう。
リハーサルからの癖が抜け切らず、歩きながらどんどん早足になる私に「もう終わったから、ゆっくりでいいんだよ」と田ノ上さんが苦笑した。
ハッと気が付き、そうだったと自覚する。
その場で小さく笑いが起こり、恥ずかしさに熱くなる顔を慌てて手で煽いだ。
「あらためて皆さんお疲れ様でした！手短に年初の連絡事項など全体共有させて頂きます」
客席がなくなり広々としたアリーナ中央のセンターステージ付近。
公演中であれば間違いなく神席と呼ばれるそこに、我々マネージャー陣は各グループごとにまとまった状態で集まった。
ちなみに出演者は最初のミーティングのあとすぐに帰宅を促されていたので、この場にいるのはスタッフだけだ。
ステージ上でマイクを持って話すのは、会社の偉い人。
近くにはよくお世話になってる営業部の人と、その側にも各部署のトップと役員クラスの人が数名控えている。
直接自分たちに関係のない話をぼんやりと聞き流しながら、なんか学校の終業式みたいだなって思ったり。
全体の申し送りも終わり、次にマネージャー陣だけが集まる簡単なミーティングが始まる。
とはいえ一年の総決算とスタートでもあるコンサートは無事に終わっているので、「お前のとこ最近どうよ」みたいな雑談みたいな軽いやつだ。
それも終わるころには、すでに明け方近くになっていた。
未だに年が明けたという感覚はない。
「はいさっさと乗った乗った」
「失礼します」
「失礼するなら帰って」
「あいよ！」
「ねえそれ、YouTubeの向井君のやつじゃないっすか」
ケラケラ笑う外村さんに呆れながら、お鶴さんがその背中をやや強めに押し込んだ。
二人を筆頭に、田ノ上さんの運転する送迎車へチームSnowManのマネージャー陣全員で乗り込んでいく。
さあこれから帰るぞ！となった時に声をあげたのは田ノ上さんだった。
「お前ら、暇だったら会社までのドライブ付き合え〜」
というのも、タレントもマネージャー陣も今日からしばらくのあいだ正月休みに入るため、駐車場に停めた送迎車を事務所まで返す作業が残っていたからだ。
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泥濘(プロフ) - ちいさいばあばあさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありません。話の展開がゆっくりですが、引き続き今後の展開を見守っていただければ幸いです。 (2月25日 22時) (
レス) id: 014ca7ae0d (このIDを非表示/違反報告)
ちいさいばあばあ(プロフ) - あべちゃんとマネちゃんが付き合う事になるといいですね。 (2月14日 17時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泥濘 | 作成日時：2024年1月25日 0時
