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You side.
家に帰り、ベッドサイドに阿部くんから貰ったテディベアを飾った。
「可愛い。」
テディベアの頭を撫でながら呟く。
本当に阿部くんが側にいてくれるような気がして不安な気持ちは拭われた。
「阿部くん、ありがとう。阿部くんがいるから笑っていられるんだよ。」
なんて、直接は言えないこともぬいぐるみ相手なら言えたりする。
心の拠り所が出来た気がして嬉しかったんだ。
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そして、数日後。
彼の予想は、まるで台本のようにピタリと当てはまることになる。
「コンビニ行こうかな、」
寝室にあるクローゼットから上着を取り、お財布と鍵だけ持って近くのコンビニまで歩いた。
昼だし、阿部くんいなくても大丈夫だよね。
そんな、軽い気持ちだった。
コンビニに入ろうとした時、自動ドアが開き1人の男性が出てきた。
翔「っ、A、」
「っ!」
なんで、翔太がいるの、
慌てて来た道を引き返した。
翔「待ってA!」
いとも簡単に掴まれた腕。
「っやだ、」
翔「話聞いて、」
「離して!」
ここで私は翔太がストーカーだったんだと悟った。
「そんな人だと思わなかった、!」
翔「ごめん、でも俺、あんな別れ方納得いってなくて、」
「だからってストーカーすることないでしょ!」
翔「は、ストーカー、?」
彼の顔が曇っていった。
翔「違う!俺はただやり直したかっただけで、ストーカーなんかじゃな、」
亮「いい加減離してもらえませんか。」
「阿部くん、」
タイミング良く現れた阿部くんが、物凄い形相で翔太を睨んでいた。
亮「彼女が怖がってるでしょ。」
翔「....あんた誰、」
亮「僕はAさんの彼氏です。」
翔「は....?彼氏、?」
翔太は呆然としていた。
亮「大人なんだから、意味くらい分かりますよね?もう、彼女に近付かないでください。」
阿部くんがそう告げると、翔太は整理しきれていないのか無言のままその場を立ち去った。
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cleam(プロフ) - ゆんりかさん» お返事が遅くなり申し訳ないです....!ありがとうございます( ; ; )ちょっと怖いお話(?)だったのでそう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2021年5月4日 19時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんりか(プロフ) - コメント失礼します 読んでいるうちにどんどん引き込まれました♪ 最高です (2021年5月1日 14時) (レス) id: d4900d386d (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - menoさん» コメントありがとうございます!担当様でしたか( °o°)内容が強すぎたら申し訳ないです....いつかあべくんには狂ったキャラを、と思っていたのでそこを楽しんでもらえたなら幸いです。いつか役回りでサイコパスなあべくんも見てみたいですね^^ (2021年2月15日 23時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
meno(プロフ) - 軽い気持ちで読んでたら、え、?とかは、?とかもう内容に引っ張られちゃって、もうとにかく凄いなって思いました!!!フィクションだからこそ自担の妄想黒場面がみられたのが幸せでした(あ、阿部ちゃん…あなたそんな…え…とちょっと放心状態になったのは内緒) (2021年2月15日 10時) (レス) id: a41f81c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - Asahiさん» お返事遅くなりまして申し訳ありません!一応こちらはあべくんのお話なのでこのエンドが正規ルートです。ですがもしわたなべくんオチを、とのことでしたら書かせていただきます^^ただちょっと時間が掛かってしまうかもしれないので、それでも良ければなんですけど.... (2021年2月15日 0時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cleam | 作成日時:2021年1月26日 21時