それは突然に

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『最初は遥輝くんのことチャラい人なのかなーって思ってたけど、本当はしっかりしてて頼もしい人なんだね』



「なんやねんそれ笑 完璧disってるやん」



『違うの、褒めてるのよ！なんか、遥輝くんの彼女さんになる人は幸せなんだろうなって。今日すごく思った』




本当に今日短い時間だけど、一緒に過ごしてみて、遥輝くんは本当にしっかりしてて、気を使える人で、笑顔がとてもキュートで、ちょっぴり女の子慣れしてるのかなーなんて思ったりして笑
でも心から彼女さんは幸せだな！なんて思ったりした。






「Aさん酔ってるん？笑」




『酔ってないってば！笑』




あっという間に楽しい時間が過ぎて
車はわたしの自宅へと到着した。




『遥輝くん、今日は本当にどうもありがとう』



「また…誘ってもええ？」



『もちろんだよ。楽しみにしてる』



笑顔でそう返し
じゃあね、とドアを開けようとした瞬間





「待って」



遥輝くんの手がわたしの手首を掴んだ。
驚いて目を丸くする。
その目をしっかりと見つめる彼の眼差し。



「そんな顔されたら帰したくない」



「やっぱりオレ無理」



『え…？』



「2人の背中なんて押してる場合やない」




今まで見たことのない遥輝くんの真剣な表情。





“「俺、Aさんが “好きや”」”









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