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「なんでそんなこともわからんの」
遥輝くんがいきなり、自分の頭をクシャクシャし
呆れたようにそう言った。
「嫉妬に決まってるやん」
『…嫉妬?』
卓が嫉妬だなんてそんなことするはずがない。
ましてや、私のことなんて
ただ数回会った人としか思ってないはず。
「俺と2人で飯行くのが気に食わんかったんやろ」
『そんなこと絶対思ってないわよ』
「あー、めんどくさい2人やな。
まあ、あとは自分で考えや」
また呆れ顔で、烏龍茶を一口飲んだ遥輝くん。
未だになぜ卓が怒ってるのかがわからなかった。
ピンと来ない自分自身に多少の苛立ちを感じたが、あまり気にしないようにしようと心に決めた。
「なんで卓さんやねん」
そう遥輝くんが言ってることも知らずに。
遥輝くんとの食事会も終わり、帰りは遥輝くんの車で送ってもらうことになった。
『わざわざごめんね、ご馳走になったうえに帰りまで送ってもらうなんて』
「ほんま気にせんといて。ありがとうって言ってくれた方が嬉しいな」
『遥輝くん、ありがとう』
遥輝くんの横顔は満足気な顔で、可愛らしく、少し笑みがこぼれていた。
(年下なのにしっかりしてるな)
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ちゃん(プロフ) - ずっと更新待ってます!!早く続きが読みたいです(TT) (2018年11月1日 1時) (レス) id: 98e25edc4a (このIDを非表示/違反報告)
シゲんこ(プロフ) - あじさいさん» そんなこと言ってもらえてとても嬉しいです!(T ^ T)楽しんでもらえるように頑張ります! (2017年6月19日 0時) (レス) id: b0b0b743fa (このIDを非表示/違反報告)
あじさい - ほんと好きです!更新毎回楽しみに待ってます!!! (2017年6月18日 22時) (レス) id: 165171f57a (このIDを非表示/違反報告)
シゲんこ(プロフ) - かずさん» ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります(^^) (2017年6月5日 9時) (レス) id: b0b0b743fa (このIDを非表示/違反報告)
かず - おもしろいです!続きが楽しみ! (2017年6月5日 6時) (レス) id: ddabd1d113 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジケんこ | 作成日時:2017年5月20日 3時