るぅりーぬ (リクエスト) ページ23
「や、やだ……っ」
「平気だよ。声、出して」
「で、でも、こんな……」
「莉犬の声、好きだよ。すごく可愛くて、色っぽい」
もっと聞かせて、と、耳元で低くささやかれると、それだけで全身にぞくぞくと震えが走った。
「ね、ねえ。もう……、もう、俺……」
「もう待てない?」
恥ずかしくて返事もできずにいると、
「うん、僕も」
と、先に言ってくれる。
「立てる?」
るぅと君の力強い手に支えられ、俺は湯船の中で立ち上がった。
支えてもらわなければ、立っていることもできない。
壁に寄り掛かった俺の脚を後ろから開かせ、るぅと君のが俺の中へ入ってきた。
「く、う……ああっ!」
喉の奥から押し出されるように、高い声が出た。浴室に反響して、さらに大きく淫らに聞こえる。
でも、もう我慢するなんて、無理。
「あっ、あ、や、ああっ!」
るぅと君が動くたびに、短い悲鳴のような声が出てしまう。
熱いもので体の芯がいっぱいに満たされる。
苦しい。息ができない。気持ちいい。
るぅと君とひとつに交わり、溶け合う、この感じ。
好き。大好き。
体の奥からこみあげる、声にならない想いすら、るぅと君はちゃんと感じ取って、応えてくれる。
「 莉犬が好き。大好き」
熱っぽくかすれた、彼の声。
全部好き。
その想いに包まれて、俺たちはヨロコビの頂点にのぼりつめた。
その後体を綺麗に洗い流して、お風呂からあがると、冷めてしまったおでんを温めなおして、ふたりで食べる。
激しく愛し合ってる時も幸せだけど、こんなふうに一緒に食事したり、まったりしたり、そういう何でもない普通の時間も、すごく幸せ。
こういう気持ちも、やっぱりうまく言葉にできないけど。
ふと視線が合うと、るぅとは「わかってるよ」とでもいうように、にこっと笑ってくれる。
「あー、もう。タマゴの黄身、ついてるよ」
「え、どこ?」
「口の横。ほら、ここ」
手を伸ばして、るぅと君の口元の汚れを拭ってあげる。
「もちょっとお行儀よくできないの? ちっちゃい子じゃないんだから」
「うん、ごめん」
てへっと笑うその表情は、ほんと、ワンコみたい。
俺の彼氏はハンサムでかっこよくて、でもどっか抜けてて、ちょっと残念。
でも、俺のことを一番良くわかってくれる、最高の彼氏だ。
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ひまですぴよ - ころるぅイラスト最高です…どうやったらそんな可愛い絵が描けるんだ…_:(´ཀ`」 ∠): (2022年4月9日 16時) (レス) @page41 id: 501351b8eb (このIDを非表示/違反報告)
水ソース - ころりーぬ、、、最高☆ (2021年9月5日 16時) (レス) id: cf45e8bd2c (このIDを非表示/違反報告)
水ソース - やっぱりりいぬくん受けも最高よね、、((ん? (2021年9月5日 16時) (レス) id: cf45e8bd2c (このIDを非表示/違反報告)
りん - 続編のパスワード教えてください! (2021年8月18日 16時) (レス) id: 8604b433e3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。 - すごく面白いです! (2021年7月9日 19時) (レス) id: 1714ec8971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殺夜 | 作成日時:2019年3月22日 1時