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スレンディ「で、先程のお話の事なんですが…」

深呼吸して、ゆっくりと話し始める。

A「はい、信じてもらえないかも知れませんが…、私は街から逃げていたんです」

スレンディ「?…何故、逃げていたんですか?」

A「昔…小さい頃、ずっと1人でした。そんないつも通りの日に…悪魔が現れて私に取り憑いたんです」

スレンディ「悪魔…ですか…」

A「はい…悪魔は私を玩具同然で操り、人を殺し…殺人鬼にさせました。でもある日突然、悪魔は使い捨てるかのように私の元から去りました。正気に戻った私は一度は警察に行こうと思いました。でも…殺人鬼となった私はきっと死刑になる…怖かったんです…」

スレンディ「……………。」

スレンディは黙って彼女を見ながら話を聞いていた。

A「それで私はここの近くの街に逃げて、隠れながら暫く暮らして居たんですが…結局…見つかって…」

そのまま俯いて黙り込んだAを見ていたスレンディは少し考えてから問う。

スレンディ「Aさん、居場所無いなら…ここに住みませんか?」

A「?!…私が…ここにですか?」

スレンディ「ダメ…ですか?」

A「い、いえいえ!?む、寧ろ嬉しいです!!!その…ありがとうございます」

Aは礼を言って頭を下げた。

顔上げるとホッとしたのか微笑んだ。

その目には涙が光っていた。

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作者名:ネンザック | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/  
作成日時:2018年2月15日 12時

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